さて、上質な美味しいワインをいただくというのは私にとってとても贅沢な幸せな時間です。そして、磨き上げられたピカピカのグラスに注がれる液体の色を、口に含む前にゆっくり眺めるのが実は大きな楽しみなのです。
日々宝石ばかり鑑定しているせいか、グラスの中の赤ワインを、「これはルビー色でピジョンブラッド(鳩の血)のように鮮やかだ。」とか、「こちらはちょっと黒みがかったビーフブラッド(牛の血)のルビー色だ。」などとその外観を判断してしまうのです。そして、特にフランスブルゴーニュの赤ワインは、ルビー色をしているなあと勝手に思ったりしておりました。
そんな時ワインバーのソムリエさんから、ワインの外観の色は宝石の色に例えて表現するとエレガントであること、ピノノワール種で造られた赤ワインはルビー色と表現するということを教えていただき、心ひそかに得意な気分になったのでした。
7月の誕生石のルビーには、ミャンマー産の鮮やかなピジョンブラッドの赤、タイ産の深みのあるビーフブラッドの赤、可愛らしいピンクに近い赤、紫ががかった赤、と様々な色味があります。ソムリエさんのお話を聞いてからというもの、ルビーを鑑定する際には、ワインだとするとどこの地域の、あるいはどれくらい熟成したピノノワールかなあなどと考えを巡らせるようになり、楽しみが増えました。
皆様も、ワインを召し上がる際にはその美しいワインの色を、美しい宝石の色に例えてみてください。美味しい時間がより贅沢に豊かな時間となるに違いありません。そして、RLdesaignではお客様のお好みの色の美しいルビーをご覧いれたいと思っております。
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