6月の誕生石真珠は、アコヤ貝などの貝類から偶然生み出される宝石です。鉱物である他の宝石のような研磨を必要とせずに美しく輝く真珠は、人魚の涙とも称されるまさに海からの贈り物。その清楚さと気品とで普段使いにも冠婚葬祭にもお使いいただける、身近なジュエリーの一つではないでしょうか。人生のFirst Jewerlyが真珠という方もきっと多いと思います。
さてそんな美しい真珠ですがその興味深い生まれ方をご存知ですか。真珠の母貝は、異物が入ってくると自身を守るためにカルシウムとたんぱく質の層でその異物を包んでいきます。そうして出来るのがあの美しい真珠なのです。
そこで私がいつも思い浮かべてしまうのが、松任谷由実の名曲『真珠のピアス』。
♪ Broken heart 最後のジェラシー
そっとベッドの下に片方捨てた
Ah…真珠のピアス ♪
「恋人が、自分ではなく "かわいいあの女" を選び、私はふられてしまった。抑えきれないジェラシーから、ベッドの下にこっそりと自分の真珠のピアスを片方捨てて行く。かわいいあの女と引っ越す時に見つかれば、捨てられた私の悲しみも少しは報いられるのではないかと。」
母貝が無理矢理口を開けられ異物を入れられるように、この曲の主人公と恋人との間を割いて入ってきた可愛いあの女。彼との関係と自分の身を必死に守りたい。焦燥、嫉妬、愛憎、苦しみといった気持ちが幾重にも層になった。そう、真珠のように。恋人のベットの下に片方捨てた真珠のピアスは、そんな主人公がポトリと落とす大粒の涙のようにも思えてならないのです。
♪ どこかで半分失くしたら
役には立たないものがある ♪
一方を失くしたら、役に立たないし、もう身につけることもなくなると知っていながら、ジェラシーのあまり、美しくお気に入り、そして高価であろうピアスの片方を捨てた女性の心がとても切ないです。そしてちょっと怖いですね~。でもジュエリーにそこまで自分の気持ちを込められるのは、それが自分の分身のような愛すべき一品だからなのでしょう。
さて皆様、もし片方だけになってしまったピアスやイアリングをお持ちでしたら、是非RLdesignにお問い合わせください。RLdesignでは、もう一度皆様の耳元で輝きを取り戻せるように、可能な限り残された片方と同じように制作させていただきます!美しい思い出のあるジュエリーを役に立たないまま眠らせておくのは、もったいないですからね。